匠庵にて表具の実演を見る
2006年06月10日
「近江屋本舗」さんへ取材に行く前に、匠庵へ行ってきました。今回は「岡崎フスマ」の表具師、浅井孝さんの実演を見て、お話を聞くことが出来ました。興味のある方はどうぞ!



さて、実演では掛け軸を作っているところでした。この掛け軸、なんと中国の国際的な展覧会へ出すためのものだそうです。
作家さんのかいた図柄を切り取り、左右、上下の順に枠をつけます。

枠にする生地を貼った後、端をカットします。これがなかなか重要な作業で、長い掛け軸を完全に平行にしなければいけません。

最初に、掛け軸を折り曲げて、針で「ほし」をうってから、跡をつけるための刃のない道具で慎重にしっかりと跡をつけます。あとは跡に沿ってスースーとカッターで切り取る作業をします。



切り取ると「耳折れ」という作業で、枠の端を少し折って、糊でくっつけます。
このような作業は決まりきったものではなく、作家さんの要望に合わせて長さを考えるようです。今回は、縦2メートル、横は自由だそうです。2メートルというのは、軸棒、紐の長さを含めたものなので、簡単にはいかないようです。

糊は浅井さんが煮て作ったものだそうです。2,3日でかびるそうで、触らせていただくと、ういろう(?)のような感触でした。原料は小麦粉と水だけで、だいたい小麦粉50gに対して、水1㍑ということですが、浅井さん自身は、感覚でやっているそうです。(煮ているときの分離の仕方?)をみるとか。
で、そのあと「裏打ち」という作業をするそうで、カタチだけ見せていただけました。
掛け軸の裏に薄い和紙をのせ、植物製の硬い刷毛で上から糊を塗り、くっつけるそうです。最近ではその作業を、アイロンでくっつく紙(障子なおすやつみたいの)でやる安い業者が結構多いようで、そういったものは剥がれるので結局浅井さんのところへ来るそうです。しかも、皺あり、空気入ってる、切地の選びかも悪いと、本物の表具師からすると嘆く部分が多いようです。
刷毛は色んな種類がありました。
山羊は白くて軟らかく、狸とアライグマは見た目が同じだけれど、コシが違うそうです。
こういった道具を使い分け、本当のやり方を貫く職人さんが「掛け軸」という芸術品を支えている。今まであまり意識していなかったことで、見に行ってよかったなあと思います。
ご結婚されたそうですね。
おめでとうございます。
ご活躍されてるのを拝見し、
大変嬉しく思います。
ご家族皆様のご健康、ご活躍を
お祈りしています。

