職人の集い
2007年11月30日
10月7日と8日、西尾と幡豆で「全国職人の集い」が行なわれた。
「古今東西職人村」、職人やものづくりに関する各種講演会、フォーラムなど様々なイベントが開催された。
ものけんは西澤と児玉が8日に出没。青井先生とご家族も一緒だ。
ものけんとしては久々の西尾である。
(遅くなりましたが報告です…)
<斎藤吾朗画「矢作川もの作りの史(ふみ)」>
まずは「古今東西職人村」へ。これは、西尾の8つのお寺に職人さんの会場を作り、風情ある町をめぐりながら、職人さんに出会えるという粋なイベントだ。
名鉄で西尾に到着すると、外はあいにくの雨。改札近くにいたイベント案内のおじさんに聞くと、今日は雨の影響でお寺の会場が3つに減らされてしまったそうだ。
残念だが、気を取り直してお寺へ向かう。
盛厳寺には愛建連西尾支部の皆さんがいた。
青井先生の息子さん、逸人くんが丸太切りにチャレンジ。
さらに、かんなにも挑戦。羽衣のようなかんなくずを削りだすのは、当たり前だが容易ではない。
唯法寺では三河仏壇振興協同組合の方々が、実演・体験コーナーを開催。
まずは金物師さんの実演を拝見。錺(かざり)金具を作る金物師さんは、銅板や真鍮板に鏨(たがね)という道具を使って模様を刻んでいく。職人は、ひとつひとつ形が異なる厖大な数の鏨の中から、下書きの模様にぴったり合うものを瞬時に選び出し、金槌で打ち付けていく。鏨を一回毎に取り換えながら打ち付け、少し反ってきた板を木槌で叩いてまっすぐにしては、また鏨を打ち付けていく。気の遠くなる作業だ。
鏨について気になったので、前日の7日に体験コーナーにいらした、、村井神仏金物製作所の村井義幸さんに、後日電話でお話を伺った。村井さん、ありがとうございました。
鏨は炭素鋼という硬い鉄でできている。高温で熱してから急冷して硬くする。
村井さんは、模様にぴったり合う鏨がない時は、自らヤスリで削り出して作るのだという。現在愛知県に鏨を作る職人は一人しかいないそうだ。
鏨は細かく分けるときりがないが、大きく分けると次のような種類がある。板を切る「切り鏨」、線を刻む「へり鏨」、印鑑のような構造で柄を刻む「柄鏨」、凸状の小さな丸いつぶを生み出す「魚魚子(ななこ)鏨」などだ。「魚魚子鏨」は魚の卵から名前がきているらしい。
むむ、道具もなかなかにして奥が深い。
金物師さんの向かいには、漆で意匠を描く蒔絵師さん。小指で安定を取りながら、細い筆を巧みに操り、歪みのない繊細な線を引いていく。僕たちにさらっとお手本を見せてくれた。すると、伝統工芸実習で運筆を習う西澤が果敢にも挑戦。しかし、どことなく線に迷いが…。職人への道は遠い。
続いて勤労青少年ホームに行くと、そこには匠の会の皆さん。
ちょうどいらした三浦太鼓店の三浦宏之さんのお話では、7日の方が賑わっていたそうだ。うーん、雨の影響は大きい。
三河木綿や和蝋燭の職人さんのブースを拝見。和蝋燭では、絵付けされた商品をカメラでパチリ。大学祭企画の参考にさせていただきました。
このようなイベントを開催し、商品に親しんでもらうことで、伝統産業にプラスの効果があるのだろう。
今回は町と“コラボレーション”したユニークな企画だった。
今後も、様々な職人さんが、商品のアピールにどのような工夫を凝らしていくのか興味深いところだ。

